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予防歯科・歯科検診 Preventive-dentistry

予防歯科

Cure(治療)からCare(予防)へ

「予防歯科」という言葉を聞いたことはありますか?従来の歯科医院は、痛くなったら、もしくは歯や詰め物が欠けたり取れてしまったら行くところというイメージを持つ方も少なくないと思います。

それは今まで歯医者が”治療を重視”した結果にあります。治療を施した歯というのは、たとえ小さな詰め物であっても歯に異物を接着させることになるので、どうしてもその隙間から細菌が侵入して再度虫歯になるリスクがあります。その虫歯が広がることで歯の神経の治療やさらに大きな詰め物、冠せ物が必要となっていきます。そうした歯はさらに脆くなるため、早期の抜歯やその後のブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントなどの治療につながっていきます。

このような負のスパイラルに陥らないためには、質のよい治療よりも、自分自身の歯をまず削らずに虫歯になる前に予防する、という答えにたどり着きます。どれだけ最新の技術や設備があっても、自分の歯に勝る物はありません。

以前治療した歯を再治療した経験

歯科検診

定期的な歯科検診・クリーニングを受けましょう

予防歯科の考えでは、定期的な歯科検診は欠かせません。
早期発見・早期治療につながることはもちろん、そもそも虫歯・歯周病を予防していくには日々のメインテナンスが大切です。

残念なことに現在日本では定期的に歯科検診やクリーニングに通っている人の割合は5%程度といわれています。
その値は予防先進国といわれるスウェーデンや、またアメリカと比べてもかなり低い値となっています。

80歳で20本の歯を残そうという、8020運動をご存知でしょうか。
スウェーデンでは平均残存指数が21本と、すでに達成されています。一方日本では年々増えてきてはいるものの、まだ50%をようやく超えた程度です(厚生労働省による歯科疾患実態調査より)。この違いは定期検診に通っている人の割合の差が大きいと言われています。

各国の定期的に歯科検診・クリーニングを受けている人の割合
各国の定期的に歯科検診・クリーニングを受けている人の割合

当院の治療について

できるだけ削らない、なるべく抜かない

できるだけ歯を削らず、なるべく歯を抜かずに多くの歯を残せるようにするためには、繰り返しになりますが定期的な歯科検診による予防と早期治療が大事です。
そこで、当院の検診の流れについて説明します。

  1. 問診
  2. 歯の診査・歯の周囲組織の検査(歯肉・歯周病など)・顎関節の検査
  3. 現状の説明
  4. TBI(歯磨き指導)
  5. 歯垢、歯石、着色の除去
  6. 研磨
  7. 今後のアドバイス

問診

問診では、現時点で痛みのある部位をお聞きするだけでなく、見た目や気になることなど、生活スタイルや食生活、嗜好品なども伺います(もちろん言いたくないことは言わなくても大丈夫です)。
継続して治療が続けられる方と、例えば来週から海外に出張される方では治療の方針は異なります。

患者さんそれぞれに合った治療の手助けにさせていただくために、問診は時間をかけて丁寧におこなっております。(助手さんや衛生士さんではなく歯科医師自ら行います)

歯の診査・歯の周囲組織の検査(歯肉・歯周病など)・顎関節の検査

歯を長く残すためには歯の治療だけでは達成できません。
歯の状態と歯周病の状態、または顎の関節の状態まで詳しく調べます。(必要に応じてレントゲン写真を撮影します)

現状の説明

診査・検査の結果を当日その場で説明します。
虫歯の部位だけでなく、歯の根っこの病気、歯周病の状態や歯を支える骨の状態、噛み合わせや歯並びなどについても詳しく説明します。

TBI(歯磨き指導)

TBIとは、Tooth Brushing Instructionの略で、歯磨き指導のことをいいます。
どれだけ最先端で質のよい治療をしても、上手に歯磨きができていないと虫歯の再発や歯周病の進行につながります。

特に当院ではここに力を入れていて、大人の方でも歯石や歯垢の除去の前に皆さん時間を取ってもらい丁寧に行っていきます。

歯垢、歯石、着色の除去

TBIを行った後は専用の器具を用いて歯垢、歯石を落としていきます。
できるだけ痛くないよう、複数の器具を用いて行います。
着色の気になる方も、この歯垢を落とす際に、きれいに落ちていきます。

研磨

歯石を取った後の歯の表面は一時的にしみたり、脱灰して虫歯に対する抵抗力が落ちます。
そこで当院ではフッ化物入りのペースト等を用いて丁寧に研磨することで、歯の表面をコーティングし、しみづらく、より強い歯にしていきます。

今後のアドバイス

一通りクリーニングを行った後に、気づいたことや今後気をつけた方がよいことなどをアドバイスさせていただきます。また、歯科医師自ら最終checkを行うことで小さい虫歯の見逃しや、他に問題が無いかどうかを確認します。

予防においては、特別なことをする必要はありません。きちんと検査し、現状を把握し、問題点を抽出し、改善していくことで長く自分の歯を残すことができます。

しかし、歯の本数や並び方、生活習慣等は全員違います。
当院では、それぞれの方に合った歯の磨き方や検診の頻度、予防の方法等をアドバイスさせていただき、長く歯を残すために患者さんのお手伝いができたら嬉しいと考えております。
将来的にお口のことで悩むこと無く、豊かな生活が送れるよう是非早めの検診にいらっしゃってください。